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2006.06.15 Thursday
あえて村上ファンドを擁護する
最近のテレビを見ていて気になるのは、村上ファンドに対するマスコミ各社の論調。その中でもTBSなんぞは特にひどくて、先日見ていたNews23の街頭インタビューでは、どこからどうみても超保守的としか思えないような初老の男性ばかりのインタビューを映し出して、国民感情がどうとか世論がどうとか論じていた。どうみても意図的にバイアスをかけているとしか思えない街頭インタビューを見ていると、世論からはかけ離れたマスコミ各社の「感情」と意図的なセンセーショナリズムを強く感じるのである。社会の木鐸たるマスコミ各社は、ファイナンス、コーポレートガバナンスの観点から村上ファンド事件をきちんと再分析、再評価するべきなんじゃないの?
ファイナンス的に村上氏の功績は、「裁定取引」を繰り返すことにより、「効率的市場」の創出に貢献したということ。効率的市場とは、会社に関する全ての情報は投資家によって共有されており、全体的に見れば全ての株価は適正価格となっているという理論。このような完全に効率的な市場条件下では、テクニカル分析もファンダメンタル分析も無意味となり、純粋にリスクとリターンの関係で合理的に株価は決定される。ところが「効率的市場」とは理論上の産物に過ぎず、投資家も経営者も合理的に意思決定をしない現在の状況下では、何もリスクを取らずに確定した利益を上げる「裁定取引」の機会が存在する。村上ファンドの功績は、市場に存在する「裁定取引」機会を狙い撃ちすることにより、裁定取引が存在しうる「ひずみ」を補正し、「効率的市場」創出に貢献したこと。つまり長い目で見れば、眠っていた資本を掘り出し投資家に還元させることにより、社会における資本配分の効率化に寄与したことになる。
そして一方のコーポレートガバナンス的には、これまで国内では軽視されていた投資家意識を高めることにより、経営者に合理的な経営を強いたことである。これまでは(そして残念ながら今でも)日本の企業は株主を軽視している。多くの経営者達は、自分たちの「帝国」構築のために、無意味な内部留保を行ったり、見合わない投資機会に無意味な投資を行っている。「合理的経営」では、リスク/リターンに見合う投資機会があれば会社は内部留保を投資に振り向けるべきであるし、適切な投資機会が無ければ会社は株主に配当を行うことにより、株主は外部への新たな投資を行うことが可能となり、社会全体に資本が効率的に分配される。村上氏の最大の功績は、自らは非合理的な経営者の判断を糾弾し、そしてまた投資家達の新たなロールモデルとなることにより、日本の経営者達が合理的な経営を行わざるを得ないようにしたことだと思う。(ただし、ファンドの後半期には、「目的」と「手段」が逆転したとの指摘もある。)
#(彼らの行為が正当化されるかどうかはともかくとして)村上さん、ライブドアが日本の社会につきつけたことは、日本のアンシャンレジーム(旧体制)に対する大きなそして無謀な挑戦だったと思うのだ。だから既得権益を享受する保守派そしてマスコミは、本能的に彼らの挑戦に対して危険を察知し、徹底的に叩いているのかもしれない。
もちろん(もし事実なのであれば)彼の行ったインサイダー取引は、一般投資家に対する大きな裏切りであり、決して赦されるべきことではない。しかし、おそらく日本経済が社会主義的資本主義から純粋な資本主義へと転換するエポックメイキングな出来事として歴史に残るであろう「村上ファンド事件」は、単なる感情だけではなく、多方面からの冷静な再評価を行うべきだと思うのだ。
ファイナンス的に村上氏の功績は、「裁定取引」を繰り返すことにより、「効率的市場」の創出に貢献したということ。効率的市場とは、会社に関する全ての情報は投資家によって共有されており、全体的に見れば全ての株価は適正価格となっているという理論。このような完全に効率的な市場条件下では、テクニカル分析もファンダメンタル分析も無意味となり、純粋にリスクとリターンの関係で合理的に株価は決定される。ところが「効率的市場」とは理論上の産物に過ぎず、投資家も経営者も合理的に意思決定をしない現在の状況下では、何もリスクを取らずに確定した利益を上げる「裁定取引」の機会が存在する。村上ファンドの功績は、市場に存在する「裁定取引」機会を狙い撃ちすることにより、裁定取引が存在しうる「ひずみ」を補正し、「効率的市場」創出に貢献したこと。つまり長い目で見れば、眠っていた資本を掘り出し投資家に還元させることにより、社会における資本配分の効率化に寄与したことになる。
そして一方のコーポレートガバナンス的には、これまで国内では軽視されていた投資家意識を高めることにより、経営者に合理的な経営を強いたことである。これまでは(そして残念ながら今でも)日本の企業は株主を軽視している。多くの経営者達は、自分たちの「帝国」構築のために、無意味な内部留保を行ったり、見合わない投資機会に無意味な投資を行っている。「合理的経営」では、リスク/リターンに見合う投資機会があれば会社は内部留保を投資に振り向けるべきであるし、適切な投資機会が無ければ会社は株主に配当を行うことにより、株主は外部への新たな投資を行うことが可能となり、社会全体に資本が効率的に分配される。村上氏の最大の功績は、自らは非合理的な経営者の判断を糾弾し、そしてまた投資家達の新たなロールモデルとなることにより、日本の経営者達が合理的な経営を行わざるを得ないようにしたことだと思う。(ただし、ファンドの後半期には、「目的」と「手段」が逆転したとの指摘もある。)
#(彼らの行為が正当化されるかどうかはともかくとして)村上さん、ライブドアが日本の社会につきつけたことは、日本のアンシャンレジーム(旧体制)に対する大きなそして無謀な挑戦だったと思うのだ。だから既得権益を享受する保守派そしてマスコミは、本能的に彼らの挑戦に対して危険を察知し、徹底的に叩いているのかもしれない。
もちろん(もし事実なのであれば)彼の行ったインサイダー取引は、一般投資家に対する大きな裏切りであり、決して赦されるべきことではない。しかし、おそらく日本経済が社会主義的資本主義から純粋な資本主義へと転換するエポックメイキングな出来事として歴史に残るであろう「村上ファンド事件」は、単なる感情だけではなく、多方面からの冷静な再評価を行うべきだと思うのだ。
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Atreil, 2006/06/16 3:05 PM
お帰りなさいまし。
市ヶ谷なんですか?近いですネ♪
TBSやフジがいいイメージで語らないのは、まぁしょうがない気もしますよね。だって「イジメられちゃった!」ってカンジでしょうから、「今度はイジメてやる♪♪♪」とかね。
「逆説の日本史」なんかで井沢さんあたりが、よく言うけど、日本人は「事実」に対する批判ではなく「ヒトや組織」そのものに対する批判にどうしてもなりがちである…そして批判される側も、「事実」を批判されても「ヒトや組織」を批判されたように感じてしまう…
「村上ファンド」や「村上さん」を批判するよりも、悪い「事実」を批判する方がいいと思うんですけどね。tonotono, 2006/06/18 10:57 AMそうそう、市ヶ谷在住となってしまいました。職場も住居も新宿区内なので、すっかり区外に出ない生活となってしまいました。近々六本木まで遠征に行きます。
TBSにとっては楽天はTouchyな話題だけど、村上Fとライブドアは叩きやすいんですかね。
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INTERUSHの紹介ペ−ジ, 2006/06/17 6:38 PM
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-, 2006/10/04 9:32 AM-管理者の承認待ちトラックバックです。