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なぜ日本のIT企業はコングロマリット化するのか?

一連のライブドア騒動のときにちょっと気になって調べてみた。まあ本当にいろんな子会社がある。自動車流通事業、不動産業、結婚情報、旅行業、DVDレンタル、金融事業、商品先物、消費者ローンなんてのまである。そういえば放送事業にも手を出そうとしたっけ。ちなみに楽天もソフトバンクも似たようなもの・・・・素人目には、あまりにも多業種にまたがって事業をしすぎているように見える。なぜ日本のIT企業はコングロマリット化するのだろう?

現在のファイナンス理論では、高度に発展した金融市場下では、各企業がリスクヘッジのためにポートフォリオを組むよりも、投資家が各自でポートフォリオを組んだほうがより効率的なため、各企業は特定のビジネスに集中すべき、言い換えればコングロマリットから「選択と集中」へとトレンドが移りつつある。そのため、コングロマリットの形態をとる企業は、資金調達時に「コングロマリットディスカウント」というプレミアムを支払うこととなる。そのため、楽天やライブドアの株主は自身で金融機関や不動産業の株式を買ってポートフォリオを組んだ方が効率的にリスクをヘッジできる。

アメリカでは投資家からの圧力により各企業は続々と非コア事業をスピンオフしつつあり、コングロマリットの形態を取る企業は大幅に減っている。(代表的な事例で言えば、HPが計測器部門アジレントをスピンオフしている。)いまだ継続しているのは、伝統的な企業で言えば家電からジェットエンジンまで製造するGE、IT系の企業で言えばSkype、PayPalを買収したeBayくらいか。アメリカではコングロマリット化は株主の利益を損なう経営陣の自己満足に過ぎないとして投資家からは評価されない。なぜ日本では、ライブドア、楽天、ソフトバンクをはじめとするIT企業は相も変わらずひたすら他業種を買収し、コングロマリット化の道を進むのか?

仮説1「実は日本の金融市場は効率的ではないため、コングロマリット化して内部でリソース(資金)をトランスファーした方が有利となる。」

この仮説はたぶん無さそうだ。10年前ならともかく、今は日本でもマザーズ、Jasdaq、ヘラクレスが立ち上がり、投資家から新興企業へとリスクマネーが流れ込みやすくなっている。金融機関もIT、中小企業向けの新たな融資サービスを開発しつつある。エクイティ、デッドに関わらず、金融市場から効率的に資本を調達することはさほど難しくないであろう。

仮説2「実はコングロマリット化ではなく、シナジーを前提とした経営統合である。」

たぶん楽天やライブドアの経営者はこれを理由に挙げるだろう。でも個人的には大きな疑問だ。本当にシナジーを追求できるのかな?オンラインモールやポータルのプラットフォームと金融事業のプラットフォームを共有することはきわめて難しいはずだし、そもそも顧客のターゲットもあまり重ならないような気がする。「シナジー」って、そもそもファジーな言葉だからなぁ・・・・・・投資家はきちんと見極めなければならない。


となると・・・・仮設3「オーガニックな成長が期待できないので、とりあえず余ったキャッシュを用いてM&Aを行い、みせかけ上の時価総額を上昇させている」が正解なのかな?でもこれ以上は各投資家の判断。

でも最後に日本の投資家に聞きたい。「中途半端にコングロマリット化する肥大したIT企業に任せるよりも、自分でポートフォリオを組んだり、専門家であるファンドマネージャーに投資したほうが効率的じゃないですか?」

at 23:24, tonotono, ひとり言

comments(2), trackbacks(0)

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Atreil, 2006/02/03 9:27 PM

なるほどなるほど…大変興味深く読ませていただきました。

コングロマリット化しているところというのは、オーナー会社を含めて、絶対権力者がいるところが多い気がしますね。「経営」って考え方よりも、「権力志向」的な方向から、多角化がなされているような気がします。
皆さん理屈では、古典中の古典「Ansoffの製品・市場マトリックス」なんかの話がよく出たりするけど、実践では全然…って雰囲気多々アリ…と感じております。

実際自分も経営しながら研究職もやってたりすると、「そりゃ理論と実践は違うわな…」とは思いますが、「実践」の場で「独善」に陥らないようにするには、やっぱり「理論」さんはとてもありがたい存在ですね。

今、日本では中途半端な株式投資をオススメする本があふれてます。皆さん乗っかりたくてしょうがないみたいですヨ。

tonotono, 2006/02/04 4:48 AM

Atreilさん

記念初コメント!!

そうそう。書き終わってから気づいたんだけど、ライブドアも楽天、ソフトバンクも、まだまだ筆頭株主は経営者自身なんだよね。それを考えると、マネージメントと投資家との利害相反というのがある程度緩和されるので、それはそれで合理的なのかなと。もちろん、それ以外の一般投資家にはたまった話ではありませんが・・・・・

話はそれますが、いま台湾でも日本株投資ブームらしいです。中国株ほどリスキーではなく、ちょっとしたブームで上昇基調にある、ってのが魅力的なんだとか。










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